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ネジはなぜこんなに種類があるの??それには全部理由があります

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2026.07.08

「ネジなんて、どれも同じじゃない?」 

 

そう思っている人ほど、ものづくりの面白さをまだ知りません。 

ホームセンターへ行くと、壁一面に並ぶネジ。 

 

初めて見る人なら、 「長さが違うだけでしょ。」 「太さくらいしか違わないんじゃない?」 ・・・そう思うかもしれません。 

 

でも、私たち製造業の人間からすると、あそこはただのネジ売り場ではありません。 

設計思想がずらっと並んでいる場所。 

 

だからネジを知ると、ものづくりが少し面白く見えてきます。

 

 

ネジは何種類あると思いますか? 

100種類? 1,000種類? 実はそんなレベルではありません。 

頭の形。 ネジ山。 材質。 強度。 メッキ。 ネジピッチ。 ドライバー形状。 規格。 

それらを組み合わせると、現場で使われる種類は数万通りにもなるんです。 

 

皆さんが普段見ているネジは、その世界の入口にすぎません。 

 

 

様々な頭の形

 

◆ナベ頭 

丸くて、おそらくいちばんよく見るネジです。 ふつうのネジ 

・・・ではありません。 扱いやすく、 締めやすく、 コストも抑えられる。 

万能だからこそ、一番使われています。 

 

 

◆皿頭 

頭部が円すい形になっていて、締め付けると部材の表面とほぼ平らになるネジ。

例えばもし受付カウンターからネジが3mm飛び出していたら・・袖が引っかかったり、バッグがすれてしまったり、ノートPCに傷が付いたりしてしまいます。 

だから皿ネジは頭が沈むようになっています。 

見た目をきれいにするだけでなく、なにより、何も起こさないために。 

 

 

◆トラス頭 

頭が他より少し大きい。

実はその数ミリが、 アクリル板を守り、 樹脂を守り、 化粧板を守っています。 

押さえる面積が広いというだけで、割れにくくなるのです。 

 

 

◆六角ボルト 

大きいから強いわけではありません。六角ボルトの形は、人が最も大きな力をかけやすい形だからつかわれています。

橋でも、工作機械でも、大型什器でも、最終的にはこの“六角”という形に行き着きます。

それは、確実に力を伝え、しっかり締結できる形だからです。

 

 

ネジ山の意味

そもそも「ネジ山」とは何かというと、ネジの軸の表面にある、らせん状の凸部分のことです。

例えば、ボルトやネジを見ると、軸の周りにぐるぐる回る溝があります。その盛り上がった部分が「ネジ山」です。

タッピングネジ 

相手へネジ山を作りながら締まります。 あらかじめ作った小さい穴だけあれば、ナットがなくてもそのまま固定できます。

仕事を減らすネジですね。 

 

 

◆木ネジ 

木材専用のネジ。木の繊維へ深く食い込むため、 抜けにくいのが特徴。

ネジ山は金属用よりずっと大きくなっています。 

 

 

◆ドリルビス 

穴を開ける、ネジ山を作る、締める。

これがすべて一本でできます。現場では時間を買うためのネジです。 

 

 

 

材質の違い

 

鉄、ステンレス、真鍮、アルミ、チタン・・

さらに、ユニクロ、黒染め、三価クロメート、溶接亜鉛メッキ。

屋内か屋外か、湿気はあるのか、場所や環境によって、一本選ぶだけでも考えることは山ほどあるのです。

 

例えば鉄製のネジ。強度が高く価格も手頃なため、もっとも多く使われています。

ただし、そのままでは錆びやすい。だからユニクロや黒染めなど、用途に合わせて表面処理が施されます。

 

一方、ステンレスは錆びに強い素材。水回りや屋外の湿気が多い場所では欠かせない存在です。

 

たった一本のネジでも、使われる場所や環境を考えながら選ばれているのです。

 

 

ネジ一本で、その会社が分かる??

製造業には、 図面より先にネジを見る人がいます。 

「なぜここは皿ネジなんだ。」 「ここはトラスじゃないか。」 

「この材質なら電食しないか。」 「施工する人は締めやすいだろうか。」 

ネジはただの部品ではありません。 

設計者の考えや工夫が、いちばん小さな形になって表れた部品なのです。

 

 

最後に

ネジ一本だけでも、これだけの話があります。

 

ということは、何百、何千もの部品でできている什器や製品には、どれだけの工夫や理由が詰まっているのでしょう。

 

普段は見えない部分ですが、実はそういう小さな積み重ねが、使いやすさや丈夫さ、そして品質につながっています。

 

私たちも、「もっと組み立てやすくならないか。」「もっと長く使ってもらえないか。」そんなことを考えながら、日々ものづくりをしています。

 

一本のネジを選ぶことも、その積み重ねのひとつ。

見えないところまで考えること。それが、私たちが大切にしているものづくりです。


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