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職人技が光る!エイジング塗装の話!

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2020.11.25

 

いつの時代も一定の人気のあるアンティーク調の家具や什器。

何度かブログでもご紹介してきました。

 

直近のご紹介はこちら↓

 

 

 

 

今回は、ケーキ屋さんに納品するカウンター収納什器や台を製作し、出来上がったものにエイジング加工を施しました。

より、使い込んだ感じが出るように細かいディテールにこだわっています。

職人技を写真に収めたかったのですが、恥ずかしがり屋の職人さんで写真に写るのはNG!!とのこと。

 

そのため残念ですが、肝心の作業風景はなしです。

完成した写真のみご紹介します。

 

 

 

什器はパイン材をベースに製作しています。

フローリング材の幅ぐらいの板材料をつなぎ合わせている材でいわゆる、幅ハギ材と言われる材料です。

普段ご紹介している、什器はメラミン化粧板とポリ合板を使ったものが多いので新鮮ですね。

 

パイン材の特徴である、節が優しい素朴な印象を与えます。

カントリー調のインテリアにぴったりな樹種です。

什器本体は、パイン材の節目を生かすため、クリア塗装仕上げに。

扉と装飾は、ブルーグレーで仕上げました。

ここまでが、家具の塗装屋さんの仕事です。

 

ここから、汚し職人の出番です。

汚しというと、聞こえが悪いですね。

エイジング塗装職人の出番です。

ここからの作業は、センスの世界です。

刷毛や筆、布などを駆使して次々と古びた感じに仕上げていきます。

 

元々は、マッドで均一な色だったのが、使い込んで古びて色が落ち、汚れたように早変わりしました。

元の塗装を剥がすわけではなく、色を足して表現していきます。

 

 

並べて見比べると差は歴然です。

左の3本がエイジング塗装前の物。

右の4本がエイジング塗装後の物です。

この立てかけている板は、現場の内装に使用します。

 

 

この使い込まれたような感じを表現しているのは、実は塗装の効果だけではありません。

天板や扉の角は全体的に丸みを出して、使い込んでいるようにみせています。

ぱっと見にはわかりにくいのですが、均一に、単一にならないように削り方を変えています。

 

 

同じ形の什器を作っても、よくよく見てみると全く同じではない。

それがアンティーク調の什器の良いところです。

 

最後に、こぼれ話として。

ディズニーランドやUSJなどのテーマパークなどの装飾!!

実は、世界観を出すためにエイジングを施しているそうです。

新しくできたエリアやお店のリニューアルを行った際に、新品だと世界観が合わなかったり、他のエリアとの差で違和感が出てしまいます。

そういったことがないように配慮されているそうです。

 

最近できたディズニーランドの新エリアや、来年の春にオープンするUSJの新エリア。

行った際には、今日のエイジング加工のお話を思い出して頂きながら見てみると面白いかもしれません。

 

 

 


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