展示会向けのアパレル陳列什器を製作しました!!~後編~
前回のアパレル陳列什器の続きをご紹介します。
今回は、工場での作業や現場での作業を中心にご紹介を。
スチールのフレームと、木工のバックパネルや棚板を作る工場はもちろん分かれています。
現場での作業を少しでも減らすために、アッセンブリーは工場である程度行っていきます。
木工の、ステージと棚板です。
ここに映っているのはほんの一部です。
奥に見えるのがバックパネル。
手前に映っているのが、スチールフレームです。
角パイプを溶接してフレームを組んだ後、塗装工場に持っていきます。
この写真は、塗装工場から戻ってきた状態です。
スチールは、塗装を施さないと錆てしまうので、塗装は必須。
溶接する鉄工所と塗装工場は別なことがほとんどです。
角パイプのフレームには、フラットバーが溶接してあり、木工のパネルを裏側から止められるようになっています。
ラインコンセントの取り付け作業中。
木工所で取り付けてもらう場合もあります。
今回はバックパネルを重ねて輸送したため、取り付けた状態だとバックパネルにキズが付いてしまう恐れがあります。
そのため、スチールフレームへのアッセンブリー時に一緒に取り付けてもらいました。
取付が完了した物を、どんどんスタッキングしていきます。
トラックへの搬入の際には、キズが付かないように間にプチプチを挟んで積み込みました。
こちらは、木工の棚板をつみこんでいる様子。
4tトラック2台に何とか積み切れました。
満載です。
これを次の日の朝からどんどん搬入していきます。
搬入には、10人近くの職人さんと作業員の方に来てもらう予定です。
搬入中の様子は写真に納めることが出来ませんでした。
実は、2フロアに分けて設置する現場だったために、間配りのための指示などを行っていました。
搬入には、2時間ちょっとかかりました。
それでも、搬入用の大きなエレベーターがあったり作業員の人数を多めに手配していたおかげ。
この搬入作業って地味に時間のかかる作業なんです。
本格的な作業は午後から。
これは、何をしている所かというと棚下の照明を付ける金物を取り付けているところです。
工場で金物を取り付けると、棚板の搬入が大変になるのでこの作業だけは現場でやるしかありません。
金物を取り付ける位置がすぐにわかるように、治具を用意しました。
治具は、定規の役割を果たすもので金物を取り付ける位置を都度測らなくてもいい様にするための補助具です。
今回は、ビスを止める位置に穴をあけておき、鉛筆で印を入れてそこにビスを打てばいいようにしてあります。
金具を取り付けるチーム、運んで照明を取り付けるチーム、フレーム本体を移動させてブラケットをつけるチームに分かれて作業を行いました。
棚板に照明を取り付ける作業は1日目でほぼ完了。
棚板はなんと430枚ありました。
2日目は、棚を載せたり、コンセントボックスの取り付けなど細々した作業を行いました。
職人の人数もぐっと減り、梱包材などのゴミの搬出作業などもあったので最後バタバタしてしまいましたが、無事に設置完了。
会場の関係で全体の写真を掲載できないのでごく一部をズームアップしての掲載です。
棚板の位置などは、指示書を頂いてその位置になるように設置してもらいました。
初回のお打ち合わせから、試作確認、納品完了まで約3か月半。
シンプルな形状ですが、使い勝手のご要望を叶えられたアパレル陳列什器が完成しました。
お客様にもすごく喜んでもらえて、頑張った甲斐がありました。